戦いのシンバル

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行ってきました!キリスト教会に!

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(※画像は「ぱくたそ」より引用・・・僕が今日行った教会はこんなに荘厳ではありません('Д'))

 

今日は日曜日。

 

日曜日と言えば、多くの人がお休みの日です。

 

ではなぜ日曜日がお休みの日なのでしょうか?

 

それはキリスト教で日曜日が安息日と決まっているから。

 

では安息日は何をする日なのでしょうか?

 

キリスト教では、教会に行ってお祈りをする日になっています。

 

というわけで、キリスト教にのっとって、今日は初めて教会に行ってみることにしました。

 

その様子をレポートしますよ~☆

 

目次

 

そもそもなぜ教会に行こうと思ったのか?

 

メンタルを病んでいると、生きることに絶望することがよくあります。

 

「これから先が不安でたまらない」

 

「自分なんていないほうがいいのでは?」

 

「自分に何ができるというのだろう?」

 

いままで見えていた道が、見えなくなるんですね。

 

目先1メートルくらいしか先が見えなくて、つい生きるのをあきらめたくなっちゃうのです。

 

僕もそんな人間です。

 

人生のリセットボタン、押しちゃおうかな~と思うときが多々あります。

 

でもそんなときに「一人じゃないよ!」と助けてくれるのが、宗教の存在。

 

宗教と言うと怪しい存在に思えますが、僕がここでいう宗教とは主に仏教とキリスト教のこと。

 

どちらも数千年続く伝統宗教です。

 

お寺に泊まっていたときのこと。

 

僕が宗教について意識するようになったのが、9月に田舎フリーランス養成講座でお寺に泊まっていたときのこと。

 

日中はお寺の中で作業することが多かったんですね。

 

そうすると、静かな雰囲気の中、すごく集中して作業できました。

 

でもそんななか、そこの住職さんがお話ししてくださいました。

 

「あまり根を詰めないことだよ」

 

お寺の掛け軸にも書いていました。

 

「あるがままに」

 

当時はフリーランスとして一本立ちしないと!と気負っておりましたが、現在は人生停滞気味。

 

大切なのは、一方向に向かって進むことではなく、一歩引いて自分の人生を俯瞰する余裕だったのでないかと今では思います。

 

そこから

 

「仏教ってなんだろう?」

 

「そもそも宗教ってなんだろう?」

 

と疑問に思うようになりました。

 

先にキリスト教へ。

 

仏教のお話をもって聞いてみたく思ったのですが、そもそもそういった場所がどこにあるのかわかりません。

 

お寺は地域にたくさんありますが、私のような門外漢がアプローチするような接点が見つからないのです。

 

母のお骨を預かっていただいているお寺は法話などを頻繁にやっているのですが、いかんせん場所が地元の宮城県。そうそうは帰れません。

 

こんなに数があるのに、敷居の高い仏教界。なんとかならぬものかと思いました。

 

そこで「キリスト教なら!」と思いました。

 

さっそく僕の住む街と「教会」で検索をかけてみると、日曜の集会に参加できるところを一つ見つけました!

 

初めて参加する方歓迎とのことだったので、さっそく今日参加してきました。

 

教会での過ごし方

 

お祈りが始まるまで

 

お祈りは10時半から。20分前くらいに行ってみました。

 

最初に名前を書いて、聖書などをお借りします。

 

通された礼拝堂は、思ったほど大きくなく40~50人くらい入れる規模です。

 

プロテスタントの教会なのですが、絵画や像などはなく、十字架がある以外は普通のスペースに見えました。

 

初めて参加するということもあって、先にいらっしゃっていた方のお隣の席を勧めていただきました。

 

こちらの方は信者の方で、信者歴30年くらいとのこと。ベテランさんですね。

 

お祈りが始まるまでしばし雑談。とても良い方でした。

 

礼拝の始まり

 

礼拝が始まると、音楽が流れます。

 

おなじみのパイプオルガンの曲ですね。

 

その間黙想します。

 

心の中は

 

「いよいよはじまったな~」

 

とドキドキ。

 

そのあと起立して讃美歌を歌います。

 

讃美歌は聖書とは別に厚い本があるのですね。

 

聖書を読む

 

その後牧師さんが聖書を読みます。

 

牧師さんは皆さんがイメージされるような法衣を着ているわけではなく、普通にスーツにネクタイです。

 

読み終わったらまた起立して讃美歌です。

 

説教(怖くはない)

 

このあとは「説教」というパートなのですが、怒ったりするわけではありません(笑)

 

読んだ聖書の部分について牧師さんのお話を聞くという所です。

 

しかしこの聖書がまたなかなか厚く、またお話の最中も聖書の中のあちこちに話がうつるのですが、そのたびにお隣の信者の方が教えてくださるので安心です。

 

また必要な箇所にはあらかじめ付箋が挟まれているので、こちらも便利でした。温かいお心遣いですね。

 

今回読んだのは「ルカの福音書3章1~20」というところ。

 

要約できるか心配なのですが、「悔い改めることができるかどうか」というのが今回のお題のようです。

 

「悔い改める」には自らの罪と向き合わなくてはなりません。

 

その罪に向き合い切ったとき、「悔い改めにふさわしい実」が見えてくるのですが、これではまだ十分とは言えません。

 

聖書では洗礼を受けようとするものに伝道者であるヨハネがこのように話したという箇所があります。

 

3:10群衆はヨハネに尋ねた。「それでは、私たちはどうすればよいのでしょう。」 3:11彼は答えて言った。「下着を二枚持っている者は、一つも持たない者に分けなさい。食べ物を持っている者も、そうしなさい。」

 

人に与えることで、悔い改める道が示されるということですね。

 

再び讃美歌

 

お話が終わると、再び讃美歌を歌います。

 

献金(強制ではない)

 

このあと献金と言うのがあります。

 

係の人がお金を集めるのですね。

 

でも隣の信者の方にも言われたのですが、「あくまでお気持ちなので、入れなくても大丈夫です」とのこと。

 

僕もまだ来たばかりの人間だしなぁ・・・と思い、回ってきた献金箱には100円玉だけ入れました。

 

その後いろいろ

 

あとはまた黙祷したり、讃美歌歌ったり、いろいろして1時間ほどで終了です。

 

会の最後に初めて参加した者として僕の名前が紹介されて拍手されてちょっと照れる思いです・・・(笑)

 

会の後は、牧師さんやお隣の信者の方とお話ししました。

 

クリスマス会のお話などを聞いて、子連れ歓迎と言うことで行ってみようかなとも思いました。

 

これもアダルトチルドレン自助グループと同じだったのですが、今後も参加を促されるようなことは一切ありませんでした。全然勧誘とかされません。

 

まとめ:行ってみて良かった。

 

実際、行ってみて良かったなぁと思いました。

 

特に讃美歌を歌っているとき、思うところがありました。

 

「こんな無価値に思える自分でも、神様は愛してくださるのだなぁ」

 

 何をやるにもダメダメで、何をやってもうまく行かなくて、どん底気味の自分。

 

道を踏み外している自分。

 

そんな自分でも神様はあまねく救ってくれる。

 

また「悔い改める」というパートも自分の心に響きました。

 

うつになると罪悪感(自分はこんなことでいいのか?)に苛まれることも多いのですが、自分の抱えている「罪」に向き合うこと。

 

キリストの教えの中では、全ての人が「罪」を背負っています。「原罪」というものですね。

 

全ての人が罪を背負っているという意味でも、全ての人は平等です。

 

だから僕も「自分だけ無価値・・・」みたいなこと思う必要ないのかな・・・と思えるようになりました。

 

さすが長年続く宗教・・・一回来ただけなのに、そんな自分にも響くなんて奥が深いです。

 

キリスト教は最初は売春婦や奴隷を中心に広まったそうです。

 

社会的な弱者にこそキリスト教はより必要とされたのですね。

 

礼拝に行っただけでは入信を勧められることはないので、メンタルが参ったときにはお近くの教会に行ってみることもお勧めします(^^)/

 

宗教と言うと身構えてしまいますが、自分は一人で生きている存在ではないのかも・・・と思えるきっかけになるかもしれません。

 

誰かに助けられ、そして他の人を助ける・・・そういう社会の繋がりを実感できると、生きやすくなるのではないでしょうか?

 

僕も入信を決めたわけではないですが、歴史好きと言うこともあり聖書についてもっと勉強してみようかなぁと思いました。

 

 

 

小説「聖書」: 新約篇 (徳間文庫カレッジ)

小説「聖書」: 新約篇 (徳間文庫カレッジ)

 

 

 

アニマルカフェに行って癒やされてきました!!

今日の午後は嫁不在。
 
子ども二人とどう過ごしたものか。
 
思案に暮れていると、ひとつアイディアが。
 
「猫さんいるところ行く?」
 
子どもたち「行くー!」
 
「猫さんいるところ」とは、我が家から車で1時間ほどにある「アニマルカフェmoff」のこと。
 
 
猫をはじめとして、ヒヨコやウサギなどいろいろな動物と触れあえるのです。
 
上の息子はいつも乗り気じゃないので却下されるだろうと思いきや、意外と提案に乗ってきました。
 
かくして息子と娘を連れて、午後からアニマルカフェへ行ってきました。
 
目次
 

アニマルカフェとは何ぞや?

 
僕たちがたまに行くアニマルカフェは、猫カフェがいろんな動物に広がったバージョンです。
 
主力(?)アニマルは猫。
 
次いでフクロウ
 
 
その他にヒヨコ、ウサギ、ミーアキャット、九官鳥、オウム、リクガメ、ハムスター、ハリネズミ、モルモットなどなど、さまざまな動物たちと触れあえます。
 
今日は特別ゲストでワンちゃんが三頭いました。
 
料金は時間無制限で大人千円、四歳以上の子ども600円です。
 
今回は下の子どもが四歳になったばかり&いつもは来ない息子も参加ということもあり、前回の倍以上の金額を支払い…。
 
しかし、こうして二千円以上のお金を払うのは、何も子供たちの笑顔を見たいからだけではありません!
 
動物とのふれあいは、うつへの効果があると考えられているのです!
 
詳しく見ていきましょう☆
 

うつと動物

 
うつと動物との関係について、以下のような検証があります。
 
研究によれば、犬を45分間マッサージすることで、ストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が低下するほか、白血球が増加することで免疫系まで最適化されるそうだ。
 
抱きしめることで、ストレス軽減ホルモンのオキシトシンが体内に放出され、血圧や心拍が低下する。

 

 
 さらに、バージニア大学の研究では、犬と握手をすると、脳の感情中枢の一部である視床下部においてストレス関連活動が減少することが分かっている。
 
 犬に触れると、脳の特定領域内で脅威のサインに対する反応が止んでしまうのだ。
 
 犬セラピーが血圧や心拍を下げ、血中のセロトニンドーパミン濃度を高めることも不思議ではない。

 

         (カラパイヤhttp://karapaia.com/archives/52191604.htmlより出典)
 
うつとは脳内のセロトニンが足りなくなることで、抑うつ状態を引き起こす病です。
 
犬と触れあうことで、このセロトニンドーパミンの分泌を促進し、ストレスを低減してくれるのです!
 
僕たちが行ったところは犬がメインではありませんが、猫や他の動物たちでも癒やし効果は得られます。
 
動物によるケアと言えば、アニマルセラピーというのもありますね。
 
アニマルセラピーとは、動物との触れ合いを用いて、人に心理的な安心を与えたり、精神的な健康を回復させたりする手法のことを指します。
 
アニマルセラピーはもともとは海外発祥で、日本だけでなく世界中で実践されています。その歴史は長く、種類も様々です。 
 
 
こんな効果もあるとのことです。
 
アニマルセラピーにおいては、その名の通り、セラピー効果が最も大きいといえます。
ストレス軽減や癒やし効果、精神的な安定をはじめとして、コミュニケーション能力や自発性の向上などもみられる場合があります。 
山口県岩国医療センターも、アニマルセラピーががん患者の緩和ケアに有用であるという報告を2016年に行っています。
セラピー犬3頭が病院に定期的に訪問したことで、患者に医療従事者とのコミュニケーションの改善がみられたほか、患者・患者の家族・医療従事者への癒やしの効果もあったと報告されています。(出典:https://petokoto.com/173)
がん患者への緩和ケアにも効果があるとのこと。うつへの効果もまた期待できそうです!
 
実際僕は結構気分が持ち直しました。
 
今日から節約生活(一日の出費千円以内)を目指していたのですが、期せずして息子がアニマルカフェ行きに乗ってしまい、初日から2400円近くの出費となってしまいました(ねこのおやつ200円も購入)
 
普段なら「初日から何浪費してんだろう…」と落ち込むところですが、アニマル効果は絶大。
 
猫たちと触れあっているうちにそんなことも忘れてしまいました(笑)
 
前に息子を連れて行ったときは動物を怖がっていたのに、今日はヒヨコを捕まえたり積極的な様子を見せていて、その成長に頼もしさを感じたりもしました。
 
 
ヘビを首に巻いたりして(笑)
 
前は触るのにもビビって出来なかったのですが、小学生ともなると進んで首に巻いちゃうのですねぇ…。
 
子どものことはともかく、僕自身動物に触れあいまくって、大分元気になりました。
 
午前中は相変わらずソファに転がり込んで、ネガティブモードに入っていたのですが、アニマルカフェに行ってから気分が一転。行って良かったなーと思います。
 

実際どんなふうにアニマルカフェで過ごすのか?

 

行ったことない方には「アニマルカフェってどんな感じに過ごしたらいいの?」「行ったことないから不安・・・」という方もいらっしゃるでしょう。

 

僕が行っているお店を例にご説明いたします。

 

まず店内に入ると最初に受付があるので、初めて来店するも旨を伝えます。

 

そうするといろいろ注意事項が伝えられるのでよく聞いておきます。

 

動物の中には光るものをつついたりして危ない場合がありますからね。

 

料金プランは僕が行ってるところみたいに無制限のところもあれば、1時間いくら~みたいなところもあります。

 

時間制限があるところは、最初のうちは30分か1時間くらいにしておくといいでしょう。

 

先に手の消毒があるので、これをきっちりやってから入室します。

 

あとドリンク制のところもあるので要確認。

 

僕が言っているところはフリードリンクで250円。

 

動物と触れ合うのが忙しくて僕は頼んでませんが(笑)

 

中にはおいしいコーヒーを出してくれるお店もあるので、気になる方は頼んでみてもいいかもしれません。

 

さて、いざ入店します。

 

猫カフェとかだと、猫が本当に悠々自適に過ごしています。

 

ここで注意が必要なのですが、時間帯によっては猫が全員寝ている場合があります(笑)

 

時間帯としては午後1~4時なんかは結構危険です。午前中~お昼くらいを狙っていくといいと思います(それでも寝ている子はいますが)

 

愛想のいい猫なんかは寄ってきてくれるのですが、猫は基本気ままなので、触れ合いたいときはこっちから行くしかありません。基本殿様商売なのです(笑)

 

猫が好きなおもちゃが置いてある場合もあるので活用するといいかもと思います。

 

あと最強なのが、やっぱり食べ物ですね(笑)

 

エサやおやつが売っている場合があるので、これを使うと食いしん坊な猫が寄ってきたりします(笑)

 

僕も行くときは必ずこの猫のおやつを買います。

 

食いしん坊で可愛い猫がいるもので(笑)

 

ただしエサの持ち込みはだいたい禁止されているので、必ずそのお店で買うのをお忘れなく。

 

(あと本当かどうか怪しいのですが、お寿司を食べた後に行くと猫が寄ってくるという噂を聞いたことがあります。魚のにおいがついているからでしょうか???)

 

まとめ

 
動物っていいですよね。
 
「相手にどう思われてるんだろう…」と言ううつ特有の考え方に陥らずに遊べるんですから。
 
アニマルカフェの動物たちは接客のプロ(?)なので、居るだけで愛くるしい姿を振りまいてくれます。
 
猫のおやつを買っていくと、膝にも乗ってくれます。
 
これがまた可愛くって(笑)
 
できるなら定期的に通いたいものです。
 
うつな気分に沈んだとき。皆様のお近くにこうしたアニマルカフェ的なところがあったら、是非訪れてみて下さい。
 
うつな気分が回復するかもしれませんよ(≧∇≦)b
 

アダルトチルドレンの自助グループに行ってきました!

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ブログを毎日やると言っておきながら、昨日さっそく休んでしまいました(笑)

 

やっぱり毎日やるってのは自分の性分に合わないのかもしれません・・・。

 

とりあえず三日坊主は防ぐべく、三日に一回くらいは更新できればと思います。

 

ところで一昨日、アダルトチルドレン自助グループに行ってきました。

 

行ったことがなかったのですが、自分にもアダルトチルドレンについて思い当たる節があるので、行ってみることにしました。

 

 

目次

 

 

アダルトチルドレンって何?

 

アダルトチルドレンと言われても何のことかわからない方もいますよね。

 

ウィキペディア先生によると、こんな感じのことになるようです。

 

アダルトチルドレン(英:Adult Children)とは、

 

 

もともとはアルコール依存の親によって育てられた人のことを指していましたが、その後虐待を受けて育ち、大人になってからもそのことが心の障害になっている人たちを指します。

 

精神疾患と言うよりかは、心理学的な用語かと思います。そしてこのアダルトチルドレンは、その定義に照らして「自分はアダルトチルドレンなんだ」と思えばその人はアダルトチルドレンと言うことになります。これを「アダルトチルドレンの客観性の排除」と言うそうです。

 

 

「アダルト・チルドレン」完全理解

「アダルト・チルドレン」完全理解

 

 

またその特徴的な症状については、やはりウィキペディア先生によれば以下のようになります。

  • ①自分の判断に自信がもてない。
  • ②常に他人の賛同と称賛を必要とする。
  • ③自分は他人と違っていると思い込みやすい。
  • ④傷つきやすく、ひきこもりがち。
  • ⑤孤独感。自己疎外感。
  • ⑥感情の波が激しい。
  • ⑦物事を最後までやり遂げることが困難。
  • ⑧習慣的に嘘をついてしまう。
  • ⑨罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的。
  • ⑩過剰に自責的な一方で無責任。
  • ⑪自己感情の認識、表現、統制が下手。
  • ⑫自分にはどうにもできないことに過剰反応する。
  • ⑬世話やきに熱中しやすい。
  • ⑭必要以上に自己犠牲的。
  • ⑮物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い。
  • ⑯他人に依存的。または逆に極めて支配的。
  • ⑰リラックスして楽しむことができない。[15]

 

 こうしてみますと、僕は⑧以外は全部当てはまるんですよね・・・。

 

僕自身はアダルトチルドレンだと思います。

 

そしてこのアダルトチルドレンから回復するには、カウンセリング・ないしは自助グループへの参加が効果的とのこと。

 

この自助グループ、都会と田舎を問わず実にさまざまなところにあります。僕の地域にも毎週開いているところを見つけましたので、さっそく行ってみました。

 

自助グループって実際どんな感じのところ?

 

僕が参加したのは、アダルトチルドレンアノニマスhttps://aca-japan.org/)というところです。

 

このアノニマスという言葉、「匿名」という意味があります。

 

参加者は原則匿名での参加となります。

 

さらに固有名詞の発言もなるべくNG(〇〇病院とか○○市とか)。

 

会の間は基本的に言いっぱなし、聞きっぱなしなので口を挟まれることはありません。助言とかもありません。

 

僕が参加した時は、テキストを輪読し、それについて自分の環境と絡めて話すスタイルでした。

 

人数はその時は7人くらい。男女や年齢はけっこうばらばらでした。

 

2時間くらいの会で、最初の一時間半は輪読と自分の話、残りはクロストークと言うことでこの時間は意見交換みたいな感じです。

 

参加は無料なのですが、一応献金制と言うことで机の真ん中にお金の袋が置かれています。

 

匿名性なので詳しくは書けないのですが、辛い経験をされている方がけっこういらして・・・なんというか、「自分も死んじゃいたいけど他にもそういう方がいて安心だな」と思いました。

 

話すことにも意義がある。

 

僕は結構簡単に自分の境遇について話してしまうタイプです。胸にしまうタイプではありません(笑)

 

でも話した後にいつも思うのです。

 

「ああ、あんなこと言わなくてもよかったのにな」と。

 

辛い過去についてぽろっとしゃべってしまったがために、「なんと思われているだろう」と無性に気になってしまうのです。

 

「辛い」というのはあくまで主観的な考え方。それを相手に手渡したときどんな反応をされるのか。

 

それについて敏感になってしまいしょうがありませんでした。

 

それでもつい自分の経験を軽率に語ってしまうことの理由は、周りに対して「自分はこんなにつらい経験をしてきたんだ。だから少しで良いから助けて!」というメッセージを発しているからのように思えます。

 

さいころに親に心身ともに暴力を振るわれてきた自分。学校でもすごくいじめられていて居場所がなかった自分。周りがいつも羨ましくて仕方がなかった自分。

 

だから大人になった今でも、自分の心の中の幼い自分がまだいて、ヘルプを求めているのでしょう。

 

でも一般の人にそれを伝えた所で、こちらが満足のいく答えが返ってくることはまずありません。

 

いちど親しかった職場の先輩に虐待を受けていたことを打ち明けたところ、

 

「まぁ昔はそういうこともよくあったよね」

 

と軽く流されてしまいました。

 

その先輩がひどいのではありません。

 

世間一般にはこうした境遇があまり重く受け入れられない・・・というかどう反応したらいいのかわからないのが実情だと思います。

 

その点、こうしたアダルトチルドレン自助グループではそうした「反応への心配」をする必要がありません。理由は二つあります。

 

一つは、自分の話したことは話しっぱなしにすることが原則だからです。

 

自分が話したことについて誰かが意見することはありません。

 

だから「こう言われたらどうしよう・・・。」という心配は必要ないのです。

 

もう一つは、周りもみんな同じようなことを経験してきているからです。

 

全員アダルトチルドレンだからここにきています。

 

みんな違う経験はしてきているけれど、抱えている生きづらさは同じです。

 

表情から見て取れる反応はそれぞれですが、真剣に聞いて頷いてくれる方もいます。

 

話をする順番は僕が最後だったのですが、みなさんのお話を聞いて、「こういうところまで話していいんだ!」という気持ちになれました。

 

結構その時は自分の考えについておおっぴらに話せたと思います。

 

まとめ:これからも行こうかどうかはまだ思案中

 

結果としては行って良かったと思います。ただ難点としては平日の夜にやってるので、妻と子供を残していくことになるということ。あと一番近いとはいえ車で1時間くらいかかるということ。

 

とはいえ最初の一回だけ行って判断するというのも性急な気もするので、もう少し通ってみようと思います。

 

アダルトチルドレンについてはまだまだお話しできる余地があると思うで、続編があればまた書きたいと思います!

ブログが続かない!もうやめるしかないのか?

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みなさんこんにちは!

 

これを読んで頂いているみなさんは、ご自身もブログって書いていますか?

 

「毎日書いているよ!」・・・という方。すごいです。まじですごいです。

 

僕ですか?

 

・・・前回の更新は・・・10月20日

 

1か月も書いてませんでした!(笑)

 

「ブログも頑張るぞー」と思い、田舎フリーランス講座にまで通い、独自ドメインを取るためにはてなブログに8000円ほど上納し、だけどもブログは書かない。

 

どうしてなのか?

 

なぜブログを書けなくなるのか?

 

僕も8000円が無駄になるのがなんとなく嫌なので、なんとなく理由と対処法を書いてみました。

 

 

 

 

ブログを書けない理由3選

①忙しい

 

これが一番ありそうですね。日々やることありすぎてブログなんか書いてらんない。

 

現代人は忙しいですもんねー。仕事に遊びに家族に仕事に仕事に仕事に・・・。

 

でもちょっと待ってください。

 

僕、仕事してないですから

 

そうなんです。僕、仕事していないです。

 

少しだけWEBライティングをの仕事を頂いているのですが、それも月にして8000字程度。月8時間ほどで終わります。

 

時間ですか?

 

あります。

 

売るほどあります。

 

ええ、実際に売ってお金に換えたいです(笑)

 

結局書かない人は時間があっても書かないってことですかね?

 

②ネタがない

 

実際この理由がほとんどだと思うですよ!

 

と言いますのも、ブロガーとして活躍されている方って、面白い記事とかたくさん書いているじゃないですか。

 

よさげなデザイン、画像、イラストを用いながら。

 

僕も初めの頃こそ「よーし、がんばっていい記事書くぞー」とか思ってました。

 

でも日々流れてくるそうした人気ブロガーさんの更新記事を見ていると、

 

「あれ・・・こんな記事自分には書けなくね?」

 

という心理状態に陥ってしまうわけですよ。

 

書こうにも、変なことは書けない。

 

ブロガーとしてやっていく以上、いい記事を書きたいものです。

 

でもそうそう人気ブロガーさんみたいな記事って書けないんですよね。

 

そうして自分のブログから足が遠のいてしまうと。

 

自分も行かないようなブログに人は来ませんよねー(遠い目)

 

③本当にお金が稼げるのかギモン

 

これも実際あると思います!!

 

と言いますのもぶっちゃけ独自ドメインまでとってブログ書くのって、収益化ありきじゃないですか。

 

普通にネット上に自分の思ったことを書くのなら、わざわざ8000円も払わないで無料版の日記サイトを使えばいいわけですし。

 

ところがところが、このブログの収益化、1円「目」がさっぱり見えない(泣)

 

フリーランスの他のお仕事ってお金が見えやすいじゃないでか。

 

WEBライティングで言えば「文字単価~円」というふうにいくらの案件か明示されているし。

 

株やFXの投資で言えば、株式や通貨の額の変動で「~円儲けた(損した)」というのがわかりやすく示されています。

 

ところが!

 

僕のブログには!

 

1円のお金も!

 

入ってこない!(泣)

 

まぁそりゃね?

 

内容あるブログかと言われれば?

 

そりゃ自信はないですよ(キリッ)

 

毎日更新?

 

いやー、できてないっす(←おいっ)

 

確かに更新できてない⇒儲からない⇒更新したくなくなる・・・っていう悪循環はありますよね。

 

1円でも利益が出れば、「いままでの積み重ねで~円の利益が出たから、必要な額までこれくらい頑張ればいいんだ!」みたいな標識ができて良いんですけどね。

 

まとめ ブログ?もうやめる!

 

というわけでですね、ブログはやっぱり無理なのかなと。元は取れないのかなと。8000円稼ぐなら日雇いのバイトを1日やったほうがいいのかなと考えました。

 

でも他の仕事も・・・これと言って良いのないんですよねぇ。

 

コンサルタントの仕事も頭打ち。

 

FXは一進一退を繰り替えすうちに生活費がピンチになり、元手を崩すことに。

 

WEBライティングの仕事もいま引き受けている案件は面白いけど、他にやってみたい案件はさほど多くもなし(応募しても落とされるし)。いま引き受けている案件は月に数千円程度なので生活費になるべくもなく。

 

専業主夫になろうかとも思った時期があるけれど、妻の給料だけじゃ生きるのに精いっぱいで子だもたちに満足いく教育を提供できるか不安だし。

 

再就職しようかなともよく考えています。でも病気を抱えながら週5日8時間、ちゃんとやっていけるかというと・・・ここも自信がありません。そこからさらに残業だの休日出勤だのとなると・・・また病気を進行させることになりそうです。

 

アルバイトも考えました。正社員に比べれば時間的な校則は少ないに違いはありませんが、それでも決められた時間に働かないとなりません。もちろんある程度のお金を稼ぐには、ある程度の時間働かないといけません。

 

お金を求めれば段々と正社員の領域に近づいてしまう・・・。お金と健康の哀れな矛盾です。

 

答えはない。でもブログを「書く」ことはできる。

 

正直どれも「これだ!」という道はありません。暗中模索とはまさにこのこと。残っているお金のことも考えれば、あまり長いことぐずぐずしている猶予はありません。

 

となれば、僕に現状できることと言えば、ブログを書くことだけです。

 

FXをやろうにも元手がもうありません(元手ができたらまたやります!)

 

WEBライティングをやろうにもやりたい案件がありません(あっても提案がボツられます)。

 

就職しようにも必要な健康がありません。

 

でもブログを書くことならできます。

 

もちろん面白い記事は書けないと思います(ごめんなさい)

 

雑記みたいな感じになるかとは思います。

 

特化すればいいとは思いますし、そうするつもりでありますが、「何が自分の強み(特化できる部分)なのか?どうすれば言語化して記事にできるのか?」というのがまだよくわかっていません。悲しい中年です(笑)

 

でも、何でもいいのです。お目汚しかもしれませんが、書くしかないのです。

 

ブログを書けない理由3選⇒これらを討伐!

 

①忙しい⇒時間は「作る」ためにある!

 

先述した通り、現代人は仕事、生活、遊び・・・いろいろ忙しいよ!ということを述べました。

 

でもこれって24時間の中ですべてがすべて必要な時間なのでしょうか?

 

意外となくせる時間、ありません?

 

仕事を見てみてください。

 

今思い浮かんだ頭の中のその資料、本当に必要ですか?

 

A41枚にしたほうがわかりやすくなりそうじゃないですか?

 

過去に似たような資料はありませんか?

 

それをテンプレ化して作ることは出来ませんか?

 

常に全ての仕事にたいして疑問符をもって接してみてください。

 

ちなみに僕は公務員時代、先輩が1日かかって仕上げていた月次報告を、先輩が異動したとたんにすっぱり切り捨てたことがあります(笑)

 

月の営業日が20日ほどと考えて、そのうち1日が「浮いた」わけです。その時間に真に必要な仕事をつぎ込んでしまえば、圧倒的な時間短縮を実現できます。

 

この考え方は、「エッセンシャル思考」という本に出てきます。漫画版があるので、漫画部分だけでも読んで頂けると多くの学びが得られます。

 

マンガでよくわかるエッセンシャル思考

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  • 作者: グレッグ・マキューン,星井博文=シナリオ制作,サノマリナ=作画,?橋璃子
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仕事の中から真に必要なものを抽出し、そこに全力を注ぐ。そうすれば仕事全体の質の向上につながりますし、残業の削減にもつながります。そうすればブログ書けそうじゃないですか?

 

それでも書けない!という方は、僕と一緒に次の項目へ行ってみましょう☆

 

②ネタがない⇒どんな毎日にもネタはある!

 

ここまで書いて思ったんですよ、僕。

 

人気ブロガーさんだって最初からすごいこと書いてたわけじゃないですよね。

 

かのイケハヤさんだって「最初のほうのブログは見ないで!」って言ってたことありますし。

 

それに人気ブロガーさんだって、雑記的なことを中心に書いている人だってたくさんいるわけです。

 

ぼくが最初に知ったプロブロガー、「あんちゃさん」だって特化ではなく雑記的な感じです。

 

www.mazimazi-party.com

 

だから、別に雑記だっていいじゃないですか?

 

毎日同じようなことの繰り返しに見える人生ですが、一つとして同じ時間はありません。

 

僕の今日一日もいつもと同じではありません。

 

今日の午前中は浄化槽の組みとりがあるはずでした。

 

家にいなくてはならないのですが、待てど暮らせど浄化槽の業者がやってきません。とうとうお昼になりました。

 

日にちが間違ってたかな?と思った僕は電話してみることに。すると帰ってきた答えが

 

「いやー、すみません。道が分からなかったもので!」

 

「あ、そうだったんですかー。じゃあ明日の午前中にまたお願いします

ー《・・・おいっ!(心の中で)》」

 

道が分からないから来られないって(笑)じゃぁ前もって電話してきてちょうだいよ(笑)僕が道案内するよ(笑)

 

 ここまで僕の日常の雑記をつらつらと書いていました。面白いかどうかはともかく、意外と書けそうじゃないですか?

 

会社であったこんなこと。家庭であったあんなこと。もしくはお休みの日に参加したイベントやライブについて、平日に小分けにして書いたっていいかもしれません。

 

最初のうちは質なんて求めたってどだい無理な話です。すくなくとも僕は諦めました(笑)自分の出来る範囲内で、出来ることをやるだけです。

 

かのイチローも言っています。

 

”とんでもなく遠い所へ行くには、小さいことの積み重ねしかない”

 

イチロー 262のメッセージ

イチロー 262のメッセージ

 

 

 

③本当にお金が稼げるのかギモン⇒お金以外の目的をブログに見出す

 

確かに1円も利益が発生しないんじゃいやになりますよね。

 

でも書かないと利益にならないのもまた事実。

 

とすればやる気がなくとも書かなくてはなりますまい。

 

でもお金のためだけじゃ、いつ出るかわからない利益のための作業は苦役になりかねません。

 

そこで、ブログにお金以外の要素を見出してみましょう。

 

たとえば僕のさきほどの浄化槽の件。

 

あれはあれで業者のずれっぷりが自分の中で面白かったです。

 

僕が住んでいるところは茨城県で、田舎ののんびりしたところです。

 

それが原因なのか何なのか、仕事ものんびりしているのかもしれません。

 

そんな何気ない日常の一コマでも、何年かしてこのブログを見返したら

 

「あー、確かにそんなことあったかも!」

 

などと思って新鮮な気持ちをもたらすかも。

 

だから、ブログにはお金だけではなく、こういう感情の「利益」を見出してみませんか?

 

先日「下町ロケット」という小説を読んだのですが、仕事について主人公のこんな言葉がありました。

 

「俺はな、仕事っていうのは二階建ての家みたいなもんだと思う。1階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけどそれだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食えないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない」 

 

 

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

 

ブログも仕事も同じかもしれません。お金のためだけじゃ窮屈な思いをするだけなのでしょう。

 

他の人気ブロガーさんも同じではないでしょうか?「月商○○万円!」と標榜しているブロガーさんだって、ブログづくりを楽しんだ結果、そうした数字が付いてきたのではないでしょうか?

 

僕にもブログを通じて発信したい思いがあります。もしかしたら誰も聞いてくれないかもしれませんが、やってみる気持ちではいます。

 

話しはそれますが、宇宙の話って素敵でいいですね。今度出るビブリオバトルのテーマが「宇宙」なので、ちょっと勉強してみようと思います。

 

 

宇宙エレベーター−宇宙旅行を可能にする新技術−

宇宙エレベーター−宇宙旅行を可能にする新技術−

 

 

 

宇宙エレベーター その実現性を探る(祥伝社新書)

宇宙エレベーター その実現性を探る(祥伝社新書)

 

 

 

まとめ改:とりあえずまたイチからやってみよう!

 

まずは最初の一円から。その1円を目指してやっていこうと考えてみます。それにブログを書くことは、メンタル疾患の治療の意味でもいいように思えます。すくなくとも家に引きこもって悶々としているよりはいいのかなと(このブログは図書館で書いています)

 

全国のあまりやる気ないブロガーの皆様。僕だってたいしてやる気ないです。働く気はもっとありません。別にへたくそなブログだっていいじゃないですか。僕だって超へたくそかもしれませんもの。でも数うちゃ当たるで一つくらい記事がヒットして、1円でも稼げればそれで見える世界も変わってくるかもしれません。

 

なんて偉そうなこと言って、次の更新は12月になるかも(笑)

 

その時はいけしゃあしゃあを今日と同じ記事を書きます。

 

読書の鉄人~「知の越境力」×「地図で楽しむすごい宮城」

今日も書きます、読書の鉄人。
 
本日出でたる2冊は、こちら!
 
「知の越境法 『質問力』を磨く」著・池上彰
 
VS
 
「地図で楽しむすごい宮城」著・都道府県研究会
 
今回も全く異なる2冊の本・・・ここからどんな共通項が見出されるでしょうか?
 
それでは1冊目から見て行きましょう!
 
 

 1冊目 知の越境法 「質問力」を磨く

 

 

知の越境法 「質問力」を磨く (光文社新書)

知の越境法 「質問力」を磨く (光文社新書)

 

 

池上彰さんと言えば、誰もが知るニュース解説者ですよね。
 
いろんな難しいニュースをわかりやすく解説してくれることで、テレビに出ない日はないくらいの人気キャスターです。
 
また、鋭い質問力を持つことでも知られています。
 
ある選挙番組では、政治家に向かって
 
「自分が汚れてしまったな、と思うときはありませんか?」
 
と質問しているのを見たことがあります。
 
聞きにくいことでもズバッと聞く。
 
そしてそこで得た情報をもとにわかりやすい解説を作る。
 
なぜ池上さんはこうした質問力を身に着けることができたのでしょうか?
 
本書の中で、池上さんはこういう言葉を引用して述べています。
 
「愚かな質問はない。あるのは愚かな答えがあるだけだ」
 
どんな簡単な質問にも、本質的な部分が隠されているもの。
 
その本質にこたえられないのであれば、「馬鹿な質問をするな」と言っても説得力がありません。
 
むしろ自分の理解力不足を隠そうとしているかのように見えるでしょう。
 
世の中のニュースは、難しい言葉でも「これくらい知っているでしょう?」というような調子でメディアも取り扱っているような傾向があります。
 
たとえば日中貿易摩擦。互いに関税を上げ合って経済戦争の様相を呈してきています。
 
ここでみなさんにお聞きしたいのです。
 
関税とは何ですか?
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
すぱっと答えられた方、それを小学生にもわかるように説明できますか?
 
Wikipedia にはこのような説明がなされています。
 
「関税とは、広義には国境または国内の特定の地域を通過する物品に対して課される税。」
 
 
これだけでストンとわかる人はどれくらいいるでしょうか?
 
 
またなぜそうした税が必要なのでしょうか?
 
 
いろいろ疑問が出てきますよね。
 
今の時代はググれば答えが調べられそうですが、Wikipediaのように解答そのものが難しかったりする場合も多いです。
 
 
そんなときに周りから、「日中貿易摩擦ってなんで起こってるんだろう」なんていう話しが出たときに、皆さんはすらすら答えられますか?
 
 
適当にお茶を濁してわかったふりをすることはありませんか?
 
 
そういうときこそ、この質問力が役に立ちます。
 
 
そんなときは相手に聞いてしまえばいいのです。
 
 
「関税って、どうして存在するんだろうね?」
 
 
相手からわかりやすい答えを引き出せたら占めたもの。それがどう米中関係に響いているのかまで聞き出せれば、そこで得た情報はあなたオリジナルの物です。
 
 
ぜひそれを機に賢くなってしまいましょう。
 
 
もし「そんな簡単なことも分からないの?」のような態度を取られたら、池上さん張りにこう切り返してしまいましょう。
 
 
「あなたは簡単に答えられるのですか?」
 
 
この場合でも相手から答えを引き出すことができます。そういう相手に限ってお茶を濁そうとすることがあるので、「それはどういうことですか?」と追及の手を緩めず聞きましょう。
 
 
こうした池上さん流の質問力の源泉は、彼自身の記者としての勤務経験から来ているものでした。
 
 
池上さんはキャスターになるまでに、実に様々な記者経験を経ています。
 
 
地方局での勤務を皮切りに、通信部、社会部、警察、そして消費者問題を遊軍記者へ。
 
異動の多い記者でも、これだけ分野をまたがった移動を繰り返すことは珍しいそうです。
 
そんなふうに分野の越境を繰り返すうちに、池上さんはある分野を客観的に見る姿勢が培われたそうです。
 
そうした姿勢が身に付くうちに、「わからないところをわからない」と把握する力が付き、質問力が付いて行ったとのこと。
 
越境することで、質問力が付く。意外な視点からの質問力向上法ですね。
 

 2冊目 地図で楽しむすごい宮城

 

 

地図で楽しむすごい宮城

地図で楽しむすごい宮城

 

 

 
宮城県と言えば、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
 
牛タン、ずんだ餅、七夕、松島、伊達政宗、被災地、・・・・。
 
いろんなイメージがあるかと思います。
 
そんな宮城県を、地図という観点から観察したのがこの本です。
 
全75章の観点から、宮城県を俯瞰したこの本。
 
宮城県への網羅性の高い内容で、宮城県にはこんな一面があったのかと驚かされます。
 
私は宮城県出身ですが、それでも多くの学びを得ることができました。
 
中でも一番インパクトのあったものが、涌谷(わくや)の砂金の話です。
 
宮城県和久屋町という小さな町があるのですが、そこでは砂金が取れることで有名でした。
 
奈良時代聖武天皇東大寺の大仏を建立しようとしていたときのこと。
 
そのときに使う金箔は朝鮮半島などから輸入していたのですが、その費用がかさんでいき財政を圧迫するようになりました。
 
そのときに涌谷で取れた砂金13kgを献上したところ、これが天皇に大いに喜ばれ、大仏を造立することができたのでした。
 
天皇はこの時喜びのあまり、大赦などの政策の他に元号まで変えてしまうほどでした。
 
日本が「黄金の国ジパング」と世界で噂になっていた時期がありました。
 
マルコポーロの「東方見聞録」でそのように記され、世界に衝撃を与えました。
 
その「黄金の国」を言われるゆえんとなったと考えられているのが、平泉の中尊寺金色堂です。
 
この中尊寺金色堂で使われた金箔は、東北各地で採掘された金から作られたと考えられています。
 
こうした「黄金の国ジパング」と呼ばれるほどのゴールドラッシュの先駆けとなったのが、宮城県涌谷町というのは歴史的に見ても大きな事件だったと思います。
 

 伊達政宗の越境力

 
さて、この2冊からどのようなことが浮かび上がってくるでしょうか?
 
僕は、この2冊に伊達政宗の越境力を見る事ができました。
 
伊達政宗は戦国時代末期に東北地方南部を統一し、江戸時代に入ってからは現在の仙台の礎を築いた初代仙台藩主です。
 
若き日々は戦に明け暮れた政宗ですが、秀吉の天下統一が進むと自らの天下取りの可能性が薄くなってきました。
 
秀吉に臣従した後は、政宗は宮城を離れていろいろなところに行きました。
 
京都、九州、朝鮮・・・江戸幕府が成ったあとには江戸にも住むことがありました。
 
そのなかでも京都にいたときの経験は仙台の街づくりにも生かすことができました。
 
政宗が仙台に移ったのは関ヶ原の戦いが終わって間もないころ。
 
当時の仙台(当時は千代と言いました)はまだ人もあまりいない寂しいところでした。
 
政宗はこの仙台を京都のように碁盤目状の街づくりをします。
 
武家屋敷には果樹を植えさせ、家臣たちにはなるべく自給自足をさせました。
 
この樹を植えるというのが盛んになって、仙台は杜の都と呼ばれるようになっています。
 
政宗は宮城が津波に見舞われる危険があることを考え、城と城下町を海岸から離れた丘陵地帯に立てました。
 
しかし高台に街を作ったため、水の供給が大きな問題になりました。
 
そこで政宗が作ったのが四ツ谷用水です。
 
城から広瀬川の上流へ5kmほど離れた所から樋を渡し、碁盤目状の街に水を引くという大工事を敢行しました。
 
この結果、街は水に困ることは無くなりました。
 
この四ツ谷用水、先の大震災の時にも役立ちました。
 
震災で断水した時も。この四ツ谷用水の井戸から水を供給することができたのです。
 
政宗の慧眼は素晴らしいですね!
 

 まとめ

 
 
伊達政宗と言えば戦国武将としての華々しい活躍が有名ですが、全国各地へ行った時の経験が為政者としての手腕に役立ったことがうかがえます。
 
ちょうど池上さんが部署を越境したことで腕を磨いたように。
 
このことから、本筋を外れてあちこちへと流されても、そこでしっかり経験を積めば大きなプラスとなって自分に還元されていくさまが分かりますね。
 
長い人生、僕もいろんなことをやりながら自分の成長を楽しんでいきたいと思います☆
 
 
 
 
 

「読書の鉄人」~本と本を「掛け算」する。

突然ですが、みなさんは「料理の鉄人」という番組をご存じでしょうか?

 

鉄壁の料理技術を誇る和洋中の「料理の鉄人」たちに、腕に自信のある料理人たちが挑戦するというこの番組。

 

もう20年近く前の番組ですが、僕はこの番組が好きでした。

 

場に厳粛な雰囲気を与える鹿賀丈史のスピーチ。

 

挑戦者と鉄人の間に繰り広げられるヒリヒリした展開の味勝負。

 

各調理場をカメラがせわしなく周り、目まぐるしく様相を変えていく二人の調理場。

 

挑戦者にも鉄人にも辛口なことを言う審査員たち。

 

エンドロール中に判定を待つときのあのBGM。

 

判定とともにきっちりと終わる番組。

 

どれひとつとっても切れ味のある番組でした。

 

YOUTUBEで当時の番組を見て、「こういう番組がまたあればいいのになぁ」と思いました。

 

すると、「ないなら自分で作ればいいか!」と思い立ちました(笑)

 

もちろん料理の経験があまりない僕にはその分野についてできることはないかもしれませんが、これが本ならどうでしょう?

 

僕もとびきりの読書家というわけでもないのですが、今年は年間100冊の読書にチャレンジしているところです。

 

料理よりは分がありそうです。

 

料理の鉄人は挑戦者VS鉄人という2人の対決になっていますが、僕はここで2冊の本を紹介する形にしたいと思います。

 

名付けて、「読書の鉄人」!

 

では実際にどのように「読書の鉄人」をブログとして展開していくのか、実例を交えながらお話ししていきたいと思います。

 

目次

 

 

 「読書の鉄人」とは??

 

 本の取り上げ方

 

「読書の鉄人」では、2冊の本を取り上げて紹介します。

 

ただし、2冊の一騎打ち・・・というわけではありません。

 

ここで取り上げる2冊はそもそも分野が違う場合もあり(小説とビジネス書、というように)、優劣を決めるべきものではありません。

 

そもそも僕ごときのものが筆者が渾身の気持ちで書いたものについて優劣を判断するなど、僭越な気もするのです(´・ω・`)

 

2冊について対決させるのではなく、2冊を並べることでどういった共通項が見つけ出せるか、どういう相乗効果が見込めるかを考えていく場としたいです。

 

たとえ全く論旨の違う2冊だったとしても、一つの問題について異なる見方が存在することをこのブログを通して明示することができるかと。

 

いわば本同士を掛け算する・・・といったイメージです。

 

 書評ブログとは違う?

 

書評ブログを書こうとすると、1冊について書くのが普通だと思います。

 

しかし僕はこのブログにおいて3000字近く書くつもりでいるのですが、1冊についてその字数を費やそうとすると、結局ネタバレになってしまう心配があるのです(笑)

 

深く書いてくるつもりが、つい核心に触れてしまいネタバレとなってしまう。

 

それではせっかくの読者さんの本を読む機会を奪ってしまうことになりかねません。

 

そこで2冊取り上げて掛け算することで、ネタバレにならない程度でそれぞれの本のエッセンスを掛け合わせる。

 

そうすることでお互いの本の価値が比較することでより輝いて見える。

 

そんな実験的なやり方で本を紹介していきたいと思います。

 

 1冊目 「マンガで身につく 多動力」

 

 

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

 

かつてはライブドアを中心に世間を賑わせたホリエモンこと堀江貴文さん。

 

収監されたのちも活動を続け、服役後も非常に多岐にわたる事業を展開しています。

 

宇宙事業、医療事業、サロン運営、メディア出演、イベント開催、投資・・・。

 

これだけたくさんのことを動かせる力、それが本書のテーマである「多動力」です。

 

もともとは活字の本から出発したのですが、まもなく 漫画版も出ました。

 

漫画の主人公は普通のサラリーマン。

 

あるとき突然会社のビルごと無人島に飛ばされます。

 

皆が動揺する中、上司は「とりあえず仕事しろ」と指示をし、主人公も疑問を抱きながら普段と同じようにコピーをとろうとします。

 

しかし、そのコピー機を解体している人がいました。

 

それが主人公の会社の先輩・堀口康文。

 

堀江さんをモデルにしているこの人物、会社では桁外れの成績を上げる一方、会社では変わり者扱いされ敬遠される存在でした。

 

行き場のない気持ちを抱えながらコピーをとる主人公に対し、堀口先輩はその資料を取り上げビリビリに破きます。

 

唖然とする主人公。

 

堀口先輩は言います。

 

「こんなコピーに意味があると思うのか。俺は会社での実績を使って、100以上のプロジェクトを回してるぞ。」

 

「一つの仕事をコツコツとやる時代は終わったんだ。」

 

「三つの肩書を持ってみろ」

 

「お前の価値は1万倍になる」

 

堀江さんならではの破天荒な言葉。

 

エキサイティングですね。

 

でも肩書を3つも持つなんて大変そうな気がしませんか?

 

どうしたらそんなにたくさんのことができるようになるのでしょうか?

 

それを解き明かすには、これからお話しする2冊目の本に言及するとより答えが鮮明になることと思います。

 

 2冊目 「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」

 

マンガでよくわかるエッセンシャル思考

マンガでよくわかるエッセンシャル思考

  • 作者: グレッグ・マキューン,星井博文=シナリオ制作,サノマリナ=作画,?橋璃子
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 1冊目に続き、2冊目も「マンガでわかる」シリーズです。

 

主人公は小学校の女性教師。

 

毎日仕事に追われて好きなこともできない状態です。

 

ある日同窓会で幼馴染だった前沢塁と再会します。

 

海外のコンサルタント会社で活躍する前沢は、主人公にこう問いかけます。

 

「好きなことだけやってる?」

 

目の前の仕事に追われて好きなことだけなんてやってられない、そんなふうにこぼす主人公。

 

しかし前沢はそんな主人公の発言を一蹴するかのような言葉を放ちます。

 

「断ればいいじゃん」

 

それを聞いた主人公は怒って「そんなことできるわけないじゃん!」と立ち上がります。

 

しかし前沢は涼しい顔。

 

彼はこう続けます。

 

「実は俺も一年前までは平均睡眠時間3時間で仕事をしていたんだ」

 

「取引先が海外だったから飛び回っていた」

 

「そんな時偶然ある男性が隣に座ってね。寝る間を惜しんで仕事をしている俺に1冊の本をくれた」

 

「それが『エッセンシャル思考』との出会いだったんだ」

 

・・・自分と同じか、それ以上の激務をしていた前沢。

 

しかしそう淡々と話す前沢の表情には、疲れた様子はありません。

 

不思議に思う主人公。「何が書いてあったの?」と問いかけます。

 

前沢は答えます。

 

「99%の無駄を捨て、1%に集中する方法さ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ここまで取り上げた2冊、内容が反対に見えると思いませんか?

 

「多動力」はたくさんの事を動かすこと。

 

「エッセンシャル思考」は1%に集中すること。

 

一見すると相いれない関係のように見えます。

 

しかしこの2冊の主張、実は根が同じなのです。

 

 多動と集中

 

まずは「多動力」から見て行きましょう。

 

多動力の根幹にあるのは、「いかに無駄を排除するか」という考え方です。

 

さきほどの例に挙げたようなコピー取り。

 

これをみた堀口先輩は「こんなもんメールか口頭で十分だろ」と切り捨てます。

 

これを先頭に、「多動力」ではさまざまなものを「無駄」として排除します。

 

「寿司屋の修行なんて意味がない」

 

「99%の会議は無駄」

 

「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」

 

「おかしな奴と付き合う時間は無駄」

 

「経費計算を自分でやるサラリーマンは出世しない」

 

修行、会議、電話、会社での人付き合い、経費計算・・・どれも社会で生きていくには必要そうに見えますが、「多動力」ではこれらを一切無駄と主張します。

 

中でも寿司屋の修行のケースはかなり説得力がありました。

 

寿司職人になるには寿司屋に弟子入りして修行をするのが通常のルートして考えられてきました。

 

「飯炊き3年握り8年」と言われ、10年近く修行してからやっと独立が許されるような世界です。

 

それだけ大変な業界なんだなぁと思いがちですが、この常識を破ったお店が現れました。

 

大阪にある「鮨 千陽(ちあき)」です。

 

このお店は調理師学校で寿司の勉強をした人が開いたお店でした。

 

その勉強期間は3か月。

 

10年以上が修行の常識と考えられてきたこの寿司職人の世界では、とても短い期間での独立です。

 

当初は「業界を舐めている」との批判も多くありました。

 

しかし千陽はここから快進撃を始めました。

 

なんと「ミシュランガイド 京都・大阪」に3年連続で掲載されたのです。

 

日本を代表する食どころとして知られる大阪で、通常の修行期間では考えられないようなスピードで出店した千陽がミシュランに乗ったことは大きな衝撃を与えました。

 

もちろん長い修行を積み重ねて大きな成果を出す人も多いと思います。

 

一方で「実戦こそ最高の修行」とばかりに早くに現場に立ってお客さんに向き合う千陽の存在は、「『大切なこと』に集中出来ているか?」を私たちに問いかけているかのように見えます。

 

「多動力」とは、無駄を排し、早く結果を出すことと言えそうですね。

 

 

では「エッセンシャル思考」ではどうでしょうか?

 

さきほどのように「99%を捨てて1%に集中する」というのがエッセンシャル思考の意味です。

 

しかし日々いろいろなことに追われている私たちにとって、どれが捨てるべきものでどれが集中すべき1%なのか、わからないですよね。

 

前出の前沢は、さらにこう続けています。

 

「90点未満は0点と同じと考えるんだ」

 

「厳しい基準で中途半端な選択肢に悩むことをやめる。」

 

「そうすれば君は間違いなく自由になれるだろう」

 

それを聞いた主人公は少し戸惑います。

 

「90点って・・・厳しすぎない?」

 

前沢は即答します。

 

「それがダメ」

 

「シンプルな数字で決めることで選択が合理的・論理的になる。感情が入り込む余地をなくす」

 

「絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーだ」

 

90点以下は排除する。

 

つまりは90点以上のことにのみ自分の持てる力を注ぎこむ。

 

この主張、「多動力」と通じるところがあると思いませんか?

 

「多動力」の前提は、無駄の排除です。

 

無駄な資料作り、会議、準備・・・それらをすべて否定します。

 

それらを排除して作り上げた時間で、自分の好奇心の向くことをやるのです。

 

「永遠の3歳児たれ」

 

「多動力」の終盤に出てくる言葉です。

 

3歳の頃に返ったように、やりたいことだけやって生きていくのです。

 

エッセンシャル思考も同じです。

 

こちらも90点以下に感じることは全て排除。

 

エッセンシャル思考の主人公は自分のクラスで作った学級新聞が好評となりましたが、これを聞きつけた職場の先輩が学年新聞も作ってほしいとお願いしてきます。

 

引き受けてしまったものの、なかなか運営に手が回らず、かえって先輩から怒られてしまいました。

 

この話を前沢にしたことから先述の90点ルールの話につながります。

 

学級新聞については主人公のやりたいことだったので楽しく取り組めて好評も得ました。

 

しかし学年新聞はというと、学級新聞の延長のような気持ちでなんとなく引き受けてしまいました。

 

前沢から90点ルールについて聞かされた主人公は、学年新聞は自分にとって90点以上ではないと感じます。

 

そして学年新聞の仕事を断ることができたのでした。(ちなみにこの仕事を断ったことでかえって職場に好影響をもたらします。詳しくはぜひ本書をお読みください)

 

「多動力」・・・無駄を排除

「エッセンシャル思考」・・・90点以下を排除

 

この構図を見ると、両者は根本が同じであることがうかがえます。

 

私たちは情報が多い社会の中で暮らしています。

 

その中で、どれが大切でどれが無駄なのか、わからなくなることもありますよね。

 

そんな時は90点ルールを基準にして考えてみると判断が簡単になると思います。

 

そして「3歳児になったつもりで」好奇心の赴くままに生きるのです。

 

そこからさきに見える風景・・・どのようなものになるか、ワクワクしませんか?

 

みんな初めは子どもでした。

 

覚えていないだけで、みんな好奇心を胸に抱えて日々を楽しく暮らしていたのです。

 

一旦は通ったその道。

 

またその道を踏みしめてみませんか。

 

 まとめ

 

初の試みとなった「読書の鉄人」。いかがだったでしょうか?

 

一見相反するタイトルの2冊でしたが、実は根っこが同じであることがわかって僕自身大きな学びとなりました。

 

読書の秋、これからもいろいろな本を掛け算しながら紹介していければと思います。

 

書店を元気に!「生き残り」から「未来志向」の書店経営へ。


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「あれ、ここに本屋があったはずだけど、なくなってるな」
 
街を歩いていると、こういうことってよくありませんか?
 
前は確かに本屋があったはずなのに、ある時見てみるとシャッターが閉まったままになっていたり、中がもぬけの殻になっていて「貸し物件」なんて貼りだされていたり。
 
実際書店経営は苦境に立たされています。
 
地方の小さな店舗ほど厳しい状況にありますが、大手書店も盤石かと言えばそうではありません。
 
大手経営トップからも、「現在の販売スタイルのままでは『化石化』してしまう」と将来を危惧する声が聞かれます。
 
なぜこれほどまでに書籍販売の市場は閉塞してしまったのでしょうか?
 
そしてこれを打開する術はあるのでしょうか?
 
僕は「ピンチはチャンス」だと考えています。
 
いまこそ書籍販売のスタイルを大胆に変える一大チャンスです。
 
今まで話題の本を並べて売るだけだったスタイルから、どうやって脱却すればいいのか?
 
これらのことを経営の視点から見ていきます。
 
一緒に書店を盛り上げて、地域を活性化させましょう!
 
見出し

 縮小するリアル書店経営市場。

 
リアル書店(実際に店舗を構える書店)の数は年々減少の一途を辿っています。
 
2000年に21,654店あった書店は、2017年には12,526店まで減りました。
 
17年の間に42%にあたる書店が廃業を余儀なくされています。
 
原因はいくつかありますが、やはり人口減少というのが一番の理由と考えられるでしょう。
 
減っていくパイを互いに奪い合いような状況では、共倒れを招きます。
 
そのダメージは小規模書店のみならず、大手書店にも深刻な影響を及ぼしています。
 
大手書店の中には売り場面積を減らしたり、営業時間を短縮するなどコストカットの動きが見られます。
 
大手と言えど、出版不況の影響をは無関係とは言えないのです。
 

 「置いてある」だけの書店ではやっていけない。

 
多くの書店では、売り方が均一化される傾向にあります。
 
それは「人気のある本を並べておくだけ」
 
全国的に売れている本を平積みにしてエンド(本棚の横の広い場所)に置いておくのです。
 
本屋大賞受賞!」といった肩書がついた本なら、そういう売り方のほうが売りやすいですよね。
 
しかしこの売り方は他の書店もやっています。
 
販売の差別化の観点から言うと、これだけでは上策とは言いづらいです。
 
売れている本は売らない。
 
書店を活性化させるのは、このような一見逆説的な手法も必要です。
 
では具体的にどのような策を講じれば書店を活性化させることができるでしょうか?
 
これから5つの手法をご紹介します。できそうなところからやっていってみましょう!
 

 書店活性化策5選!

  「本の案内役」をアピール

 
本屋さんの中には、あらゆる本に精通した「プロ書店員さん」が働いている場合も往々にしてあります。
 
「こういう本を探しているんだけど・・・」というぼんやりした情報からも的確な本を察知して、すぐに持ってきてくれたりします。
 
こういう書店員さんの存在は大変価値あるものです。
 
書籍販売業界の黒船とも言えるアマゾンですら、注文した本を即時に持ってきてくれることはありません。
 
早くても「当日」です。
 
僕の住む茨城では「翌日」が最短です。
 
またアマゾンは書名で検索しないと該当の本が出てこないので、あいまいな情報では目当ての本を見つけることは難しいです。
 
しかしこの「プロ書店員さん」は即座に本を持ってきてくれます。
 
しかも検索窓ではけして打ち込めないような曖昧な情報でも、的確に対象の本にアプローチできます。
 
僕がこの間お会いした「プロ店員さん」は、ぼんやりした情報を伝えてからわずか数秒で目当ての本を持ってきてくださいました。
 
大型店だったのですが、本当に光の速さで持ってきてくれました。驚嘆の一言です。
 
しかし顧客からすればそうしたプロ書店員さんを活用する機会はありません。
 
なぜならそういう店員さんがいること自体を知らないからです。
 
また店員さんによってもそういったスキルに差がある場合もあります。
 
そこで提案したいのが、こうした「プロ書店員さん」を、「本の案内役」としてPRするのです。
 
実際に紀伊國屋書店さんでは「本のコンシェルジュ」を要請しています。
 
格好もそれとわかるような制服を着ていて、「なんでも相談してください」というPRをしています。
 
そうすれば、豊富な知識を持つ書店員さんへの相談もしやすくなります。
 
書店員さんの持つスキルの高さに感銘を受けることができるし、そのお店のファンになってくれます。
 
「本の案内役」となる店員さんも自分のスキルをお客さんが直接頼ってくれることで、自分の仕事に自信が持てるようになると思います。
 
「あなたのおかげで助かったよ!ありがとう!」
 
この一言が店員さんにとってどれだけ励みになることか。
 
お客さんも喜び、店員さんも自信を深め、固定客が付くことでお店の売り上げが上がる。
 
いいことしかありません。
 
書店を経営されている方は、ぜひこの「本の案内役」をPRしてください。
 
「うちの店にはそんなスキルのある人はいないよ」
 
という経営者の方もいるかもしれません。
 
しかし本屋さんで働いているからには、何かしらの本に対する知見があるものかと思います。
 
まずは店員さん一人一人の本に対する思いに耳を傾けてください。
 
今まで気が付かなかった店員さんの魅力を引き出せるかもしれませんよ。
 
ちなみにこの「本の案内役」、NHKの「プロフェッショナル」でも取り上げられました。
 
北海道の小さな書店「いわた書店」。読み手に合わせて1万円の予算で本を詰め合わせて届ける「1万円選書」が反響を呼び、3000人待ちという驚異的な活況を呼びました。
 
3000人×1万円=3000万円の売り上げです。個人経営の書店としては驚異的な売り上げですよね。
 
人は財産です。ぜひ「本の案内役」を発掘しましょう!
 

 イベントを打って集客を狙う。

 
イベントを打って集客を狙うのも効果のある売り上げアップ法です。
 
事例としては東京を本店とする天狼院書店さんが挙げられます。
 
 
この天狼院書店さんでは、頻繁に多種多様なイベント打っています。
 
たとえば「本屋で飲み会」。
 
一冊の料理本を取り上げて、書店員さんが実際にそれをもとに料理を作って参加者に振る舞うというイベントです。
 
実際の料理本を読みながら、「どんな料理が出てくるのだろう?」とワクワク待つ時間も楽しそうです。
 
お酒も出るので、本について語るときもより下が滑らかになりそうです。
 
他には「小説家のなり方講座」もあります。
 
実際に小説家の方を招いて、トークイベント・質疑応答・サイン会を行います。
 
本屋さんと小説家というのは大変親和性が高い分野なので、高い相乗効果が望めそうです。
 
他にも「英語ゼミ」、「落語会」、「読書会」、「一日店長体験」などなど、実に多様な企画を開催しています。
 
時代は「モノ」消費より「コト」消費へと流れていると言われています。
 
本を買うという「モノ消費」にとどまらず、イベントを体験してもう「コト」消費に流れを持っていく。
 
それは時代のトレンドに乗ることにもつながります。
 
 ・ビールやコーヒーを売る。
 
本屋さんでは本だけではなく文具などを売ることも多いかと思います。
 
ではビールやコーヒーを売るのはどうでしょうか?
 
本屋にビール・・・極端なように思われるでしょうか?
 
でもこれを実際に売り出した事例があります。
 
東京の下北沢に店を構える書店「B&B」。
 
 
このお店ではビールもコーヒーも売り出しています。
 
カフェを併設している書店は大手を中心によく見かけますが、この書店では自分の店でコーヒーを作っているのが特徴です。
 
このビールやコーヒーを売り出すことも、やはり「コト」消費の一つです。
 
友達とビールを飲みながら本を読めば、互いが読んだ本の内容について語るとき熱がこもります。
 
本を読みながらその本屋さんで作ったコーヒーを飲むのも充実した時間と言えるでしょう。
 
またビールやコーヒーは利益率が抜群に高いことも経営に有利に働きます。
 
ビールの原価は約150円。500円で売れば利益率は70%にもなります。
 
コーヒーの原価は約40円ほど。500円で売れば利益率は90%近くまで達します。
 
一方本の利益率は22%。その差は歴然としています。
 
ビールやコーヒーを売ることで集客を狙えるばかりではなく、利益率の向上を図ることができるのです。
 
ビールはビールサーバーがあればそのまま注げばいいだけですし、コーヒーについてもコンビニにあるようなコーヒーマシンがあれば難しい技術は必要ありません。
 
利益率が高い分導入コストの回収も早く達成できるため、検討に値する企画課と思います。
 
 

 突き抜けた展示方法を展開する。

 
紀伊国屋書店宇都宮店さんでは、仙台についての大々的な特設コーナーを作りました。
 

 

 
 
 
担当者さんが仙台へ行ったときに仙台の人に親切にされたのがきっかけで仙台の大ファンとなり、今回の特設を実施したそうです。
 
「私利私欲だけでやっているだけなんです」
 
その店員さんはそうおっしゃっていましたが、企画は私利私欲でやるのが一番だと思います。
 
それを楽しむ気持ちでおこなった仕事は、他を凌駕する結果をもたらします。
 
たとえ綿密な市場調査をおこなったところで、その企画に魅力がなければただ「やっただけ」ということになりかねません。
 
「自分が好きと思うもの」。販売に携わるビジネスマンには、その気持ちを大切にしていてほしいです。
 
 ・ビブリオバトルをやってみる
 
みなさんはビブリオバトルをご存知でしょうか?
 
 
それぞれのバトラーが「他の人にもぜひ読んでもらいたい!」という本を持ち寄り、5分間の時間を使ってその本を紹介します。全バトラーの紹介が終わったら、どのバトラーの本が一番読みたいかを投票で決め、チャンピオンを決めるというものです。
 
「知の書評合戦」とも言われています。
 
このビブリオバトル、図書館や大学では行われているのを見かけるのですが、書店での開催はそれらに比べるとまだまだ少ないです。
 
有名なところだと神奈川県にある有隣堂さんが挙げられます。こちらは毎月ビブリオバトルをやっています。
 
このビブリオバトル、効能としては集客効果の他に地域のコミュニティを形成できるというメリットがあります。
 
まずは集客効果。本を紹介するバトラーの他にも観覧希望者を集めることができますので来客数を伸ばすことができます。
 
ビブリオバトルで取り上げられた本を使って「今月のビブリオバトルコーナー」と言った売り場を作れば、バトラーの人は「自分が紹介した本が店頭に並んでいる!」と感銘を受けることでしょう。
 
自分の好きな本が店の目立つところで売られている。本好きとしてこんなに嬉しいことはありません。きっとその書店のファンになってくれると思います。
 
また定期的に開催することで、バトラーや参加者の間でコミュニティを形成することもできます。このコミュニティごと固定客として囲うことができれば、こちらも集客につなげることができます。
 
他の集客方法に比べるとコストが安いことも長所です。
 
ビブリオバトルを行うには周知が必要ですが、ツイッターなどのSNSで毎日のように発信すれば見てくれる人はいます。
 
市内や近隣の市町村にポスターを掲示することも効果的でしょう。
 
イベント自体も担当者が一人付けばあとはバトラーが進行してくれるので、人的コストも最低限で済みます。
 
僕もビブリオバトルに参加したことがあるのですが、あれは物凄く燃えます(笑)
 
ぜひ導入をおススメしたいです。
 

 地方の書店こそ活路あり!

 
「企画を考えるのはけっこうだけど、地方の小さい店じゃ客が集まらないんじゃないの?」
 
そう考える方も多いと思います。
 
実際これまであげた例は首都圏のお店が多いですね。
 
でも僕は都会より地方のほうがチャンスが多いと思うのです。
 
アマゾンの台頭により、大型書店の利点は消滅しました。
 
いくら在庫を抱えていても、アマゾンには決して太刀打ちできないからです。
 
そういう意味では大型書店も個人書店も立ち位置は同じです。
 
また地方であればまだ目立った企画を打っているお店は少ない。
 
企画力という点では、地方は競合が少ないと言えるのでしょう。
 
だからこそ今のうちに目立った企画を打っておけば、効果的な集客方法を確立することができますよね。
 
地方だからこそチャンスがあります。
 
目立つチャンスがあるのです。
 
あとは企画を出し、後方に力を入れ、あとはやるだけなのです。
 
 まとめ
 
ここまでいかがだったでしょうか?
 
アマゾンが脅威となって自分のお店を脅かしているように思われるかもしれませんが、アマゾンだって完ぺきではありません。
 
アマゾンがカバーしきれない分野を狙って、そこで集客を稼ぐのです。
 
そしてそれを始めるのはいまこの瞬間なのです。
 
同じ地域の他の店が始めてからではインパクトが薄くなります。
 
いますぐ行動を起こしましょう。
 
書店が活性化すれば、地域のコミュニティも元気になり、ひいては産業の垣根を越えて全ての人たちが文化的で幸せな暮らしを送ることができます。
 
そんな素晴らしいミッションを与えられた書店経営者の皆様は、本当に幸福だと思います。
 
本を置くだけではもったいないです。ぜひその幸せを世の中に広めていって下さい!